「危なさ」を示す「GHS絵表示」をパズルで学ぼう!
こんにちは。
独立行政法人製品評価技術基盤機構 NITE(ナイト) 広報企画室です。
皆さんは、「GHS」をご存じですか。
GHSは「どのように危ないのか」を示した世界共通の絵表示です。身近にもある、洗剤、殺虫剤、化粧品、インクなど、化学物質そのものまたはそれを混ぜて製品化されたものを化学品といいます。GHSは、化学品のうち危険なもの、人や環境にとって有害なものに付けられています。
NITEでは、皆さんにもGHSに関心を持ち、知っていただけるように、楽しく遊びながら覚えられるパズルを公開しています。どんなパズルなのか、またGHSとはどういうものなのか紹介しますね。
パズルで遊びながら、化学品の危なさを学ぼう
まず、GHSパズルを紹介しましょう。GHSは9種類あり、パズルもそれぞれあります。
この中から「もえる」をクリックしてみると、こんな画面。初級、中級、上級から選べます。
初級はこんな感じ。右のピースを左に移動しながら、絵表示を完成させるパズルです。
今度は上級。操作は初級と同じですが、ピースがかなり細かくなっています。
絵表示を完成させると……
この絵表示がついているものを取り扱うときの注意が表示されます。
スマホでもできるので、移動中に遊びながら学ぶこともできます。試してみてください。
>>> パズルで遊ぼう! GHS絵表示! | 化学物質管理 | 製品評価技術基盤機構(nite.go.jp)
世界共通の「危なさ」の絵表示「GHS」とは?
今度は、パズルになっているGHSについても少し紹介しましょう。
GHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)とは、化学物質の危険性や有害性の情報が、世界中のどこでも正しく伝わるように作られた絵表示です。人々の健康維持と環境保護を目的に、2003年7月の国連で世界共通のルールとして発行されました。
GHSについてもっと詳しく知りたい方は、 こちらもご覧ください。
>>> GHS総合情報提供サイト | 化学物質管理 | 製品評価技術基盤機構(nite.go.jp)
なぜGHS絵表示を知っているほうがよいのか
では、私たち一般消費者がGHSを理解しているほうが良いのはなぜでしょう。
私たちの周りには、洗剤、インクや衣服など、様々な化学物質があります。化学物質は私たちの生活を豊かにしてくれますが、使い方を間違えると、燃えたり、手が赤く腫れたりと、危険なものになってしまうものもあります。
そのため、取り扱いに注意が必要な化学品の容器には、注意書きが細かく書かれています。でも、字が小さくて読みにくいですし、見落としてしまうこともありますよね。
そんなときに便利なのが、化学物質の危険性が一目でわかるGHS絵表示です。絵なら、子どもでも「危ない物」と理解できますし、世界共通なので、輸入された製品でも分かるからです。
絵表示がついていても、GHSを知らなければ間違った使い方をしてしまうかもしれません。そこで、GHSの意味を知っていただきたい!と思い、パズルを作った……というわけです。
私たちは、化学物質の中で生活していると言っても過言ではありません。化学物質と上手に付き合うための考え方を、やさしい言葉でまとめたパンフレットも用意していますので、一度見てみてください。
>>> 化学物質と上手に付き合うために | 製品評価技術基盤機構(nite.go.jp)
地球環境のために、自分や家族のために
NITEの「化学物質管理センター」では、安全と、利便性や経済発展が両立するように、化学物質に関する様々な業務や、情報発信を行っています。
「今日までGHSなんて知らなかった」という方も多いと思いますが、地球環境のために、また自分や家族のために、GHSについて学んでおきましょう。そして、身近なものにGHSマークがあるかどうか、探してみてください。『まぜるな危険』の表示がある漂白剤など、他の製品と比べて取り扱いに注意が必要な製品には、ついているかもしれませんよ。
実はGHSは、SDGs(持続可能な開発目標)を達成するための、便利なツールでもあります。「化学物質ってそもそも何?」「SDGsとどういう関係があるの?」と気になる方は、こちらも見てみてください。
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