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【後編】お真面目とおふざけの化学反応!YouTubeで18万回再生を超える動画、「鷹の爪団」のNITE刑事は、こうしてできた!!


ーー完成した動画に対して、NITEのなかではどのような反響がありましたか?

 山副:内部の話で恐縮ですが、吉田のところには、内部から少し厳しい意見があったということ(噂)を耳にしました。しかし、私が聞いている範囲では非常に好評です。

内部からの意見では、家族に業務の説明をしやすくなったとかいう話が多いように思います。また、外部のイベントに出展してプレゼンテーションをするとき、冒頭で今回の動画を見せるメンバーもいますね。専門的な内容になるとプレゼンはどうしても難しくなってしまうのですが、プレゼンの冒頭に親しみやすいこの動画を見せることが、フックとなって、「NITEってこういうことやってるんだ」「製品事故って重要だよね」と聴衆からの関心を集めやすくなったという話を聞きます。 

地域のみなさまに向けたポスターも作りました!


外部からも好評をいただいているように感じています。他の機関の方から「NITE刑事」の動画制作における経緯等について、問い合わせをいただく機会が増えました。他の機関の広報担当者も、“分かりやすく伝える”ことについて、苦慮されているのだと思います。そんな中で、「NITE刑事」を見て、同じような業務紹介動画を制作したいと考えているようです。 


ーー制作において特にこだわった部分を教えてください。 

制作中のとっても貴重な写真

安倍さん:『鷹の爪団』を使ってサービスや商品を紹介する場合、まずはクリエイティブ側がそのサービスや商品を理解しなければなりません。自分たちがきちんと理解し、それを噛み砕いて映像化するという工程になります。 私たちは、まずはNITEの5つの分野「製品安全センター」「認定センター」「化学物質管理センター」「バイオテクノロジーセンター」「国際評価技術本部」の勉強から始めました。そのうえで、全てを網羅的に紹介するのではなく、尺にきちんと収めて効果的に伝えるために、シナリオライティングの担当者や監督のFROGMANとも話し合いながら、見せどころや伝えたいポイントなどを決めていったのです。この最初のリサーチの部分にかなり時間をかけることにはこだわりを持っていました。 

吉田:DLEさんから最初のシナリオを頂くまで、辛抱強く待ちました(笑)。その甲斐があって、NITEの5分野それぞれについて、一般の方にとってなるべく身近で「これもNITEがやっていたんだ」と思っていただけそうなトピックスが選ばれていて、少し感動しました。このトピックス選びやストーリー作りに時間をかけてもらって良かったです。 

安倍さん:実在の化学薬品の名前が出せなかったところも難しかったですね。 

小松:NITEが情報発信するときには、実在する化学物質を使っている製品に対する不要なネガティブキャンペーンにならないように気をつかっています。ですので、架空の化学物質名称を使って動画を制作していただきました。 

どこのシーンなのか、是非動画本編でご確認ください!


吉田: NITEは情報の信頼性を最も重視しています。「NITEは不正確な情報は出さない」というポリシーを守り、この動画が業務を分かりやすく伝えるためのフィクションであることを理解してもらうためには、明らかに存在しない極端な例が必要だったのです。 そこで持ち上がった案が、「そんなのあるかい!?」とツッコミが入るような「人を赤ちゃん化させる化学物質」の「バブバブニナルン」です(笑)。『鷹の爪団』の世界観にふさわしい、ファンタジックな化学物質をご提案いただき助かりました。 

山副:余談ですが、NITEは新規化学物質の安全性評価も行っています。新規化学物質は、言わば“化学物質の赤ちゃん”です。化学物質「バブバブニナルン」には、赤ちゃんという意味でかかっているという説もあります(笑) 


ーー最後に、動画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。 

木津さん:NITEさんの以前の動画は、少し難しいものが多かったと思います。しかし今回は『鷹の爪団』を使って、カジュアルでなるべくわかりやすい動画を作りました。 動画を作った後、前任の吉田室長は「子どもたちの夏休みの自由研究で、製品安全をテーマにNITEの動画を見てもらいたい」と話されていたんです。小中高生が製品安全の理解のために見てもらったり、ファミリーで見てもらえたりすることで、「こんな機関が世の中にあるんだ」「こうやって私たちの生活が守られているんだ」と知ってもらえたら嬉しいですね。 

安倍さん:クリエイティブとしては、一番苦労したのはシナリオ。NITEの事業や製品事故、専門用語を絡めて構成して、動画としてやっているので、オチは苦心しましたね。なので、どううまく落としたのかという視点で見ていただけたらと思います。 

小松:わかりやすく、かつ、おもしろい動画ができたと思っていますが、皆さんの感想はいかがでしょうか?。動画を見てNITEに興味を持っていただけたら、より詳細な情報がNITEのホームページにあるので、そちらもご覧ください。 

吉田:今回の動画ではNITEへの入り口として代表的な業務を紹介しています。でも、まだまだ、NITEにはディープな世界が広がっています。これをきっかけにみなさんの関心や興味が沸いて、より知りたいというリクエストが集まれば、さらなる展開もあるのではないでしょうか(笑)。



■鷹の爪団のNITE刑事HP